乳児湿疹とは、生後６ヶ月ごろまでの赤ちゃんにできる湿疹で、おでこや頬、口周りやあごにできます。赤くポツポツとした湿疹や、カサカサした湿疹があります。
乳児湿疹を放置すると成長後のアトピー等のアレルギー疾患の発症率が上がるといわれており、早期の治療介入が必要です。

オムツかぶれとは、おむつに覆われた皮膚に起こる炎症です。炎症はかゆみ・痛みを伴います。
よだれかぶれとは、皮膚についたよだれによって肌のバリア機能が低下したところに、母乳や離乳食がつくことで、口周りに起こる炎症です。よだれや食べ物が皮膚についた状態を放置しないようにしましょう。

「とびひ」の正式名称は伝染性膿痂疹といい、細菌によって起こる皮膚の感染症です。
かゆみをともなう水ぶくれができます。小さな傷や虫さされを引っ掻くことで、細菌が皮膚に侵入してとびひが生じます。

ミズイボは正式には伝染性軟属腫と呼ばれます。数ミリから５mmくらいで、表面に光沢があり、中心が少し凹んでいる膨らみが体、腕や足に広がることが多いです。数ヶ月から１年くらいで自然消退すると言われています。しかしウイルスによるものため、接触したり、引っ掻いたりすることで他の部分にうつる事や他人にうつす可能性もあります。通常正常皮膚には感染できないと言われています。
感染予防には外傷を受けることの多い手足や肘膝、手湿疹などの肌荒れ、皮むけなどの皮膚の障害を少なくすることが重要、スキンケアやアトピー性皮膚炎、湿疹に対して治療をすることが大切です。

手足口病はコクサッキーやエンテロウイルスの感染によって発症します。
潜伏期は平均３日くらいで、経口感染や水疱内のウイルスの接触によって感染します。通常は38度までの発熱、食欲不振、飲水摂取低下で脱水や不機嫌になることがあります。発熱後、口腔内にびらん、四肢や足裏、手掌、膝関節や殿部に楕円形の小水疱が散在し、痛みを伴うことがあります。水疱が乾燥して、咽頭の炎症や口腔内の皮疹が治っても糞便中からウイルスが２〜４週間も排泄されるため手洗いの徹底や日常生活の注意指導が必要です。
子供から大人に感染する事もあります。
大人は痛みが強く出ることがあり、手足の爪が剥離することがあります。

シラミ症（アタマジラミ）は髪の毛にシラミが寄生することにより発生し、頭が痒くなります。
毛にフケのような白い卵が付着し、アタマジラミが動いているのを見つけて気づくことが多いです。
顕微鏡でシラミの卵や成虫を確認できれば診断できます。